ファンイベントとは、既存顧客中でも特にエンゲージメントの高い層を集めて開催するイベント。謝恩会や新年の賀詞交歓会や新商品発表会、ゴルフコンペまで形態は様々。
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ファンイベントの概要
ファンイベントに招待を受けた既存客は、自分自身が「お得意様」であると感じ、より一層あなたの商品・サービスを好きになってくれます。エンゲージメントの低かった既存客や、見込み客に関しても、ファンイベントの存在を知れば、ぜひ招待してもらいたいと感じるかもしれません。また、新商品や新設するオプションの体験ができるようにして、直接生の声をひろうこともできます。
もちろん、せっかくファン顧客と直接やり取りができる貴重な機会です。社員(特に開発部門など通常表にでない人)との交流の機会を設けたり、新商品や新設するオプションの体験ができるようにして、直接生の声をひろうこともできます。ぜひ限定のノベルティを用意して、ファン顧客がいつでもあなたの商品・サービスを第一優先に置くようにする仕掛けを打ってください。
他方で、ファンであればあるほど「お客様扱い」を嫌い、あたかも社員のひとりのように振る舞いたいという潜在的な要望があることも理解してください。上得意客だからといって、与えすぎは禁物です。むしろ、イベントの成否は来場してくれるファンにかかっているから、一緒に盛り上げてください、というスタンスの方が好評を博することが多いです。
ファン顧客が遠隔地に点在しているなら、オンラインイベントの検討もありです。なお、オフラインかオンラインかに関わらず、什器やシステムへの習熟が必要だったり、思わぬ障害が起こることもあるので、余分に人員を配しておきましょう。企画、集客、実行、アフターフォローまで、社員が一致団結する機会としても貴重です。
ファンイベントを導入すべきなのは
ファンイベントは、顧客同士が会うことに抵抗がない、ということが前提です(あなたの商品・サービスにお世話になっていることが知られたくない場合はNG)。その点を理解していれば、一定数以上のロイヤルカスタマー(購入・利用頻度と金額のいずれも高い)がいれば、ぜひ導入を検討してください。ファン同士で交換する色々な情報は、あなたの商品・サービスをさらに発展させる情報の宝庫となります。
尚、ファンイベントを開催する場合は、ある程度は社員数が必要です。当日の動きだけ見ても、司会・進行や搬出搬入、会場設置、受付、案内、緊急時の対応要員が必要になります。小規模のチームの場合は外注業者(イベント企画会社)と連携することが一般的です。また、会場をおさえたり、場合によっては有名人を呼んだりと、予算もかさみます。
ファンイベントの成功ポイント
ファンイベントを導入の際は以下の点にご留意いただくと、成果が出やすいです。
①計画的に実行する:企画は最低でも6ヶ月前には開始しましょう。ノベルティや有名人の手配など、物理的な時間がかかることはもちろん、ファンイベント専任社員がいる会社は少ないでしょうから、スケジュールに余裕を持った対応をしていきましょう。年次のイベントの場合は、終了して即、次の企画チームを立ち上げると、反省点も共有しやすく効率的です。
②限定ノベルティ:このイベントに参加しないともらえないノベルティがある、それだけでファン顧客は、忙しい時間の合間を縫ってイベントに参加するモチベーションを得られます。開催年月日も入れておきましょう。
③インタラクティブにする:ファン顧客が参加できる要素を加えます。ずっと受け身でいては、参加する意義は感じにくいため、新商品デモや試飲・試食、社員との交流、何もなければクイズでもビンゴでもいいので、一緒に楽しめる場をつくってみてください。
④SNSでシェアしてもらう:ファンイベントはUGC(ユーザー生成コンテンツ)をつくるにはもってこいです。ファン顧客もそのつもりで来ているので、写真撮影スポットをつくっておいたり、イベントのことがひと目で分かるシェア用のWebページをつくっておいてください。
ファンイベントをほかの売りかたと比較
ファンイベントを、よく比較される売りかたと並べてチェックしてみましょう。
(作成中です。もうしばらくお待ち下さい)
注)各項目については、独自の調査等により記載しております。追加・修正のご依頼はこちらからお願いします。
ファンイベントの導入・運用・改善にあたっての注意点
ファンイベントでは、以下の点にご注意ください。
①招待基準は明確にする:人気のイベントになればなるほど「招待されなかった」顧客への配慮が必要になります。顧客側が招待基準を知ることはほとんどありませんが、社内では明確にしておいた方が賢明です。また、それについて質問されたとき、どのように答えるかはFAQ上に掲載するなど、呼ばれなかった(惜しい)一歩手前の既存客の心情に配慮しましょう。
②SNS投稿はプライバシーに配慮:ひとりの個人ファン顧客のSNS投稿に、他の招待客が映り込むなど、様々な形でプライバシーの侵害が起こる可能性があります。主催者として適切な配慮をしておきましょう。もちろん、自社が撮影して掲載する場合も事前にSNSやコーポレートサイトに投稿されるなどの事前説明が必要です。
ファンイベントの導入5ステップ
step.1 スケジュールを立てる
企画とともに、だれが、いつまでに、何をするかのスケジュールを明確にします。最低6ヶ月前にはプロジェクトチームを立ち上げて臨みましょう。
step.2 会場その他を手配する
まずは会場をおさえる必要があります。次いでノベルティや招待状の手配をします。ゲストを呼ぶ場合はその予定もおさえておきましょう。
step.3 コンテンツをつくる
どのような催しを盛り込むか、何があればファン顧客は満足して帰ってもらえるかといったコンテンツを作ります。次回以降も使ったり参照したりするので、整理しておきましょう。
step.4 リハーサルと本番
開催日の少なくとも1週間前にリハーサルを行いましょう。実際の会場で機材なども使用し、ひとの流れなども想定してシミュレーションをします。見落としがないか、しっかり確認した上で、疎漏があればすぐ対処します。
step.5 検証・改善する
計数的な効果測定はしにくいですが、ひとつひとつのミニ施策に対して、どのようにファン顧客が反応したかは、アンケートを取得できるように準備してください。はじめから満足度が高ければ、そのままセールスコンテンツにもなり得ます。
おまけ.スベらないダンドリシート
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ファンイベントに関してよくあるご質問
Q.社員が乗り気ではありません |
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A.まずは1回、練りに練ってやってみてください。ファンイベントが盛り上がっている様子が伝われば、ほかの社員もついてきます。逆に盛り上がらず終わるリスクもありますので注意してください。 |
Q.見込み客を呼んでもいいですか? |
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A.可能ではありますが、なぜ呼ぶのかの理由や基準を明確にしましょう。それがなければ既存客だけの会にしておいた方が賢明です。 |
Q.有料でもいいですか? |
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A.もちろんOKです。商品・サービスの価格帯にもよりますが、無料だからといって喜ぶわけではありません。どのくらいの価値を提供できるか?を考えて価格設定をしておけば、その結果が無料でも有料でも構いません。 |
Q.顧客同士でトラブルになりませんか? |
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A.可能性はあります。他の来場者の迷惑になる行為をしたら、即、退席させるなど、厳格な運用をしましょう。 |
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