ローカルエリアではまだまだ強い!見る側の目線で考えましょう。

看板

看板とは、ある程度耐久性のある板状の素材に、自社の広告や宣伝等を印刷して、店前・ビルの屋上・駅など衆目に触れやすい場所に掲示したもの。

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看板の概要

 ローカルな商圏での認知度を高めたい場合は定番といえる看板ですが、単純接触効果により、親密度も高めることが可能であり、かつ、今どき看板を出しているしっかりした企業、という信頼性を高める要素ともなりえます。効果は検証しにくいですが、顧客アンケートなどを取ってみると、思いのほか看板で知っていたという回答が多く、驚くことになるでしょう。

 尚、出す以上は少なからずCTA(行動喚起)を設置しておきましょう。フリーダイヤルを記載しておく方法や、直接的に店舗などの場所を案内する方法のほか、「おトクなプランはXXXで検索」などという文言を入れて、Web検索を促す方法があります。設置場所によっては、QRコードを記載しておくことも可能です。

 自社で製作することは難しいので、外注に出すことになります。したがって、後から修正が入り得る事柄については、あえて記載しないほうがいいでしょう。また、掲載場所によってコストが違うので、事前に予算を組んでおく必要がありますが、看板掲示料をどの程度、CAC(顧客獲得単価)に含めるかは一考が必要です。

看板を導入すべきなのは

 看板を導入すべき企業として前提になるのは、商圏が一定の地域に限られていることです。その上で、商品・サービス品質の差が、見込み客側からは分かりにくく、かつ、同一商圏内に競合が多くいる場合は特に有効となります。

 また、短期的に開催されるイベントでの看板の掲示は、同質な見込み客が集まりやすいことから、有望な見込み客リストを取得するには有効な方法となります。(もちろん、その場での購買を訴求する手段としても有効です)。

 場所によっては、壁一面や空間全体を看板で埋め尽くす「ジャック」と呼ばれる手法もあります。この場合は、リーフレットやデジタルサイネージなど、他の売りかたとも組み合わせて実施されることが多いです。

看板の成功ポイント

看板を導入の際は以下の点にご留意いただくと、成果が出やすいです。

 ①何を訴求したいかを明確にする:メインターゲットだけでなく、少し外れた見込み客まで、幅広な人々から見られるため、訴求内容が総花的になりがちですが、メッセージは絞っておいた方が有効です。[すぐに来店を促したい・SNSへ誘導したい・100周年企業であることを広報したい]などです。

 ②視認性を高める:見込み客が看板を目にするのは、歩いていたり、車を運転しているときや、駅・バス停などの待ち時間です。あまり注意を払って見るわけではありませんので、視認性が重要です。視認性を高める手法は様々ですが、文字を工夫したり、文字数を少なくしたり、顔写真を使うといった手が定番です。

 ③複数設置する:予算との兼ね合いもありますが、1つより2つ、2つより3つ設置した方が効果が望めます。例えば、移動中の見込み客に見せる場合は、1つ目の看板が横目に入って、2つ目を読み、3つ目で行動を起こす、といった事も一般的です。また、商圏内のあちこちに看板が設置されていると、地域に密着した実績ある企業だと認知してもらいやすくなります。

看板をほかの売りかたと比較

看板を、よく比較される売りかたと並べてチェックしてみましょう。

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看板の導入・運用・改善にあたっての注意点

看板では、以下の点にご注意ください。

 ①変更はタイムリーに対応する:そもそも変更しなくていいようにしておく事が第一ですが、掲載内容が変わった場合は、すぐに対応が必要です。通常、見込み客は看板に書かれているは公式発表と同じだと考えています。

 ②やめない:看板を下ろすというコトバがあるように、出稿をやめてしまうと、良からぬウワサが立ちかねません。都市圏では覚えている人は少数ですが、地方では目立ちます。どうしてもやめる場合は、印象を挽回する手を考えておきましょう。

 ③コンプライアンスに注意する:看板の設置には、法令・条例その他商業施設の規則など、様々な規制があるのが一般的です。通常は専門業者を通じて出稿すると思いますが、自社で行う場合はくれぐれも注意してください。

看板の導入5ステップ

step.1  ターゲットを設定する

 どのような状況のターゲットに、主に看板を見てもらいたいかを設定します。細かいペルソナ設定というよりは、[いま、どこで昼食をとるか考えている今スグ客・◯◯に関する情報に関心のある潜在客]といった粒度です。

step.2  予算を組み設置箇所を検討する

 ターゲットが決まったら、動線を考えて、設置場所を決めます。認知メインであれば、人が立ち止まっているような場所、購買訴求であれば店舗の近くなど、それぞれ看板を見て、どのような状態になってほしいか?から、それが物理的に可能かどうか?を考えましょう。

step.3  看板本体をつくる

 看板本体は、主に外注となります。製作業者に対して、前ステップでの検討事項を伝えて待ちましょう。可能なら複数案を提出してもらい、どの程度の距離からよく見えるか?目を引くデザインか?自然な視線の流れに沿って読めるか?などを確認します。

step.4  掲示する

 掲示後は、看板については特に不備がなければやることはありませんが、看板を出したことを既存客にメルマガなどで周知すると良いでしょう。通常、あなたの会社の認知度が上がることは、好意的に受け取られます。

step.5  検証・改善する

 看板ごとにCTA(行動喚起)を出し分けているなどが無い限りは、看板を見て行動を起こしたかどうか、直接は分かりません(あまりやりません)。従って客数との相関でみるとよいでしょう。より検証したい場合は顧客アンケートをとります。または、QRコードがCTAの場合は、流入を追跡することが可能です。

おまけ.スベらないダンドリシート

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看板に関してよくあるご質問

Q.看板が出せるほどの予算がありません
A.他の売りかたを優先し、売上が立ったらで構いません。または、店前看板だけ、ブラックボードに手書きから始めるという手もあります。製作費用だけであれば、補助金が使える場合もありますが、ランニングコストは事業収入で賄えた方が無難です。
Q.複数商品について記載していいですか?
A.オススメしません。看板を分けた方が賢明です。商品点数をアピールしたい場合は数を記載しておきましょう。または、サービスラインナップが差別化要因になるなら、箇条書きでサービス名ではなく、カテゴリー名を表示しましょう。
Q.アナログ媒体はもう効果が薄いですよね?
A.そんなことはありません。むしろ、お手軽情報がWeb上に氾濫しているからこそ、見込み客は選ぶのが大変になっています。ローカル商圏な事業において、看板の効果は際立つと言っても過言ではありません。
Q.A/Bテストはイミがありますか?
A.ありますが、A/Bテストを実施できる条件が限定的です。まずは商圏が被らない2つ以上の店舗があり、見込み客層が似たような構成である必要があります。そして、ある程度の数の顧客アンケートが揃う必要があります。

看板について、コンシェルジュに相談する

ちょっとしたギモンから、本格的な検討まで、お気軽にご相談ください。

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