ノベルティとは、自社や商品名のロゴが入った販促支援物品。カレンダーやボールペンなどが代表的。
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ノベルティの概要
ノベルティは、見込み客や既存客の日常風景に自社のロゴなどを配置することで、単純接触効果を狙うのが主な活用方法です。また、年に1回配布するようなカレンダー等の場合は、配布のためのアポイントを取得することで、再訪のきっかけにします。また、ファンイベントで限定品を配布することで、イベントの集客力やロイヤルティを高める手段としても活用されます。
見込み客が危機に陥ったときに、すぐ連絡を受けられることが重要な業種では、連絡先の記載も有効ですが、それ以外の場合は連絡先は不要です。そのスペースがあるなら他の記載をするか空白のままでも構いません。使いにくくしては意味がないので、「ロゴが邪魔だけど日常的に使える」ように作製しておきましょう。
物品自体の工夫も必要ですが、大量に撒くことが前提であるため、トガッたものは作りにくいです。それよりも、渡し方や、同時に行うアンケート等に、より工夫を凝らした方が賢明です。また、ファン限定品では転売への対処が必要になる場合もあるので頭の片隅に入れておいてください。
ノベルティを導入すべきなのは
ノベルティは、リピート購入のスパンが空きやすい無形商材の場合には、特に有効です。見込み客からすると、特定のライフイベントやシチュエーションで急激に需要が高まるような商品・サービスを検討する場合は、日頃から目の端に入っていて親密度が高まっていると比較対象に入れやすかったり、購入の決断に結びつきやすくなります。
また、商品・サービス購入者によるファンクラブが組織されている場合も、そのファン限定イベントを実施する際の集客ツールとして有効に使えます。「◯◯イベント限定ノベルティ」を持ちたいと思うのは、ロイヤルティの高い顧客であることに間違いはありません。
他方で、ノベルティ単体で購買までが完了するわけではないため、親密度の高まった見込み客や既存客に対し、ランディングページやメールマガジンその他の媒体や、セールスチームによる購買の訴求は欠かせません。
その意味で、返報性の法則(人は与えられると返したくなる)の恩恵に授かるためにも、ノベルティが必要かどうかのアンケートや、セールスチームにより可能な限り個別配布するといったコミュニケーションのきっかけとしても活用すると、成果につながりやすくなります。
ノベルティの成功ポイント
ノベルティを導入の際は以下の点にご留意いただくと、成果が出やすいです。
①日常的に使えるものにする:ノベルティを目にする回数が高いほど効果が高いため、日常的に使えるものにしましょう。ほとんどの場合、需要タイミング以外では、目に入っても認識はされないことが多いです。日常的に使わせることで、見込み客のアンテナが立った際にはぱっと目に入るような物品を選びましょう。
②何かと引き換えで渡す:大量配布するために製造する一方で、何の対価も差し出すことなくもらったものは価値を感じにくいため、例えば顧客の個人的な情報や、メールマガジン購読、既存客限定など、何かと引き換えで配布するようにしましょう。
③ダイレクトメールに同封する:ノベルティ単体というよりは組み合わせの有効性が高いパターンとして、ダイレクトメールに同封して、立体感を出す、という手法があります。これにより、開封率が高まる効果を期待できます。
④ファングッズの場合は日付を入れる:ファンイベントで配る限定品にしたい場合は、日付を入れて配布します。これにより、どのイベントで入手したかが見える化でき、記念品としての存在感が高まります。
ノベルティをほかの売りかたと比較
ノベルティを、よく比較される売りかたと並べてチェックしてみましょう。
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ノベルティの導入・運用・改善にあたっての注意点
ノベルティでは、以下の点にご注意ください。
①はじめるとやめにくい:毎年配布するようなものや、ファンイベントでの配布の場合、もらう側が期待してしまっているケースがあり、中途半端にはやめにくくなります。企画の労力その他を考え、覚悟を持って導入してください。
②低コストでつくる:①とも関連しますが、顧客が増えていくとその分必要数が増えていくことにもなりますので、低コストで作製できるものにする必要があります。一般にボリュームディスカウントがきくので、保管スペースが確保できるなら大量につくっておくことも検討しましょう。
③コンプライアンスに留意する:ノベルティ作製の際は、景品表示法により価格の上限が定められている場合があります。また、店頭や駅前配布を検討する場合は、配布場所の許可なども必要なことが多いので、事前に確認するようにしてください。
ノベルティの導入5ステップ
step.1 ターゲットと配布時期の整理
見込み客に配布するか、既存客に配布するか、その両方に配布するかを検討します。また、それらに対してどのような状況で配布するかを整理しましょう。また、事前アンケートなどを取得する場合は、このタイミングで一緒に作ります。
step.2 物品の種類を選ぶ
ノベルティに出来る物品の種類はかなりの数があります。どの物品かによって、記載できる内容などが異なりますので、候補を挙げながら絞り込んでいきましょう。
step.3 作製を手配する
見積もりをとって、作製を依頼します。コストに注意する点に加え、十分なスペースが用意できるか、体積(段ボール箱数など)も確認しておきましょう。
step.4 配布する
配布時はオペレーションをきっちりガントチャートなどに整理しておくと、見落としを防げます。いつ届いてどこに保管し、誰が管理し、誰が誰にいつどこで渡すのか?など、具体的に考えておきましょう。
step.5 検証・改善する
まずは不良品がどの程度出てきたか、予定していた渡し先にもれなく配布できたかなどのオペレーションをチェックします。続いて、渡したときの反応など収集し、レポートにまとめておきます。そして、次のノベルティにおいて内容改善をしていきましょう。
おまけ.スベらないダンドリシート
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ノベルティに関してよくあるご質問
Q.社名とサービス名どちらがいいですか? |
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A.サービス名です。ただし、複数サービスを展開していて、配布相手には社名がよく知られているような場合は、社名の方が適切かもしれません。 |
Q.相見積もりは必要ですか? |
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A.できるに越したことはありませんが、必要とまではいえません。独自の技術などで、そもそも出来ないこともあります。価格帯については一括見積もりサイトなどで水準を見ておきましょう。 |
Q.予算がなく続けられません |
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A.同じ種類のノベルティで内容を変えて価格を安くできないか、別の種類のノベルティに変更して価格を安くできないか、配布相手を絞ることで価格を安くできないか、など、やめないための選択肢を全て検討してみてください。ノベルティをやめることはプラスには働きません。 |
Q.見込み客と既存客に同じものを配布していいですか? |
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A.内容によります。特別感のないようなものであれば、同じものを配布して構いませんし、既存客だからこそもらえる、と認識される程度のクオリティのものだと、見境なく配るのはやめておいた方がいいでしょう。予算や企画の省力化の観点では、同じ種類でグレードに差をつけるのも手です。 |
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