アンバサダーとは、特定の個人に、ブランド・商品・サービスの広告塔になってもらうこと。多くは影響力のある著名人が起用される。◯◯大使などの呼称を付与することもある。
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アンバサダーの概要
ターゲット層に対して影響力が高い著名人などを広告塔に起用することで、自社そのもののイメージや、商品・サービスについて親密度・信頼性・権威性を高めることができます。尚、必ずしも、テレビに出るような著名人でなくとも、より身近な立場で影響力のある方がアンバサダーとなっているケースもあります。
ひとは、親密に感じている第三者からの情報をより信頼する心理があります。見込み客や既存客は、あなたの会社が出稿する各種広告やコンテンツなどにアンバサダーの写真が掲載されたり、アンバサダー自身が配信するメディアで、実際に商品・サービスを使用している姿を配信で観ることで、アンバサダーとあなたの会社を同一視します。
また、アンバサダーの配信するコンテンツは、そのファン層が能動的に観に来ていますので、その中で好意的に紹介された商品・サービスについては、より強く印象に残ります。例えば、「このライブ配信を観た人限定で、使いきれず余った試供品15個をプレゼント」というようなカタチで、商業感を和らげたプレゼント企画などをしてもらうと、爆発的なアクセスにつながる可能性があります。
アンバサダーは、金銭的な対価を支払って引き受けてもらうことが一般的ですが、商品・サービスの優待的利用を提供することで、無償で引き受けてもらうこともあります。また、特に依頼をしなくても、自社のファンがたまたま商品・サービスのファンである場合、思いがけず紹介してもらうこともあるかもしれません。
アンバサダーを導入すべきなのは
アンバサダーは、大手企業が一定のシェアと認知度を持っている市場において、新たな商品・サービスを投入していきたい場合は、特に有効です。また、限定的ではありますが、商品・サービスのターゲット層が、アンバサダーのファン層(影響を及ぼせる層)と同質な場合は、そのアンバサダーに限り有効になります。
タレントやスポーツ選手、インフルエンサーの起用以外だと、業界権威である大学教授や研究者、元有名企業の役員、元政治家、などの有識者を、自社の社外取締役や顧問に就任させる方法も有効です。より身近な例だと、商品モニターを起用する手もあります。
アンバサダーの成功ポイント
アンバサダーを導入の際は以下の点にご留意いただくと、成果が出やすいです。
①強化したいポイントを明確にする:権威性であれば、その商品・サービスの市場において有識者と認知されている個人が適当ですが、「使いこなせるか?」といった心理的ハードルを下げたいのであれば、より身近な個人や庶民的なタレントを起用した方がいいでしょう。
②ありのままで伝えてもらう:使用感などのレポートを配信してもらったり、アクセサリーなどで身に着けてもらう場合、コメントや着け方などを下手に限定しないほうが賢明です。受け手は、普段からアンバサダーを観ているファンや身近な人です。不自然さは敏感に感じ取りますので、逆効果になりかねません。
③定期的にコミュニケーションをとる:アンバサダーの多くは、常にあなたの商品・サービスだけをPRしようとはしていません。定期的に試供品を送ったり、新商品の開発に立ち会ってもらう、レセプションなどに招待するなど、定期的なコミュニケーションをしておきましょう。写真などの肖像権だけが使用できる契約でも、試供品の提供などにより自発的に紹介してもらえることもあり得ます。
④アンバサダーにとってのメリットを感じてもらう:③とも関連しますが、あなたの商品・サービスのアンバサダーになることに、金銭対価以上のメリットを感じてもらえるとより効果的です。これは、タレントやスポーツ選手であっても同様です。仕事でイヤイヤ勧めるのと、心から応援してもらえるのでは、見込み客や既存客の受取り方は大きく異なってきます。
アンバサダーをほかの売りかたと比較
アンバサダーを、よく比較される売りかたと並べてチェックしてみましょう。
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アンバサダーの導入・運用・改善にあたっての注意点
アンバサダーでは、以下の点にご注意ください。
①アンバサダー自体の風評に気をつける:特に著名人を起用する場合、スキャンダルには要注意です。トラブルなどが発生した際、どのような対応(即時の降板や違約金の請求など)ができるかは事前に確認しておきましょう。一般のファンを起用するアンバサダープログラムなどの場合も、その方の素行などとブランドが同一視される懸念もありますので、認定基準には注意が必要です。
②コンプライアンスに注意する:商品を積極的に薦めてもらう場合、景品表示法の不当表示にならないか、ステルスマーケティングになっていないか、などに注意し、事前にアンバサダーに伝えておきましょう。また、アンバサダープログラムをつくって、アンバサダーがアンバサダーを勧誘できる、としてしまうと、その気はなくとも無限連鎖講の防止に関する法律に触れる可能性もあるので注意してください。
アンバサダーの導入5ステップ
step.1 商品・サービスとターゲットを明確にする
どの商品・サービスを、どのターゲットに販売したいか?を明確にします。そのどちらもがマッチするアンバサダーを選ばないと、期待する効果が出ない可能性もあります。
step.2 アンバサダーにやってもらいたいことを整理する
肖像権を使用したいのか、具体的に商品を使って配信をしてもらいたいのかなど、どのようなことをしてもらいたいかを整理します。それがないと、「◯◯大使に任命されたはいいが、何をすればいいか分からない」となり、一過性の話題づくりで終わってしまいます。
step.3 アンバサダーを選ぶ
芸能事務所や代理店などに依頼したり、直接コンタクトが取れるなら打診します。先方がアンバサダー慣れしているなら、契約書などは持っている可能性がありますが、自社でも準備しておいた方がいいでしょう。少なくともリーガルチェックは必要です。
step.4 任命し、宣伝を開始する
写真の撮影をしたり、プレスリリースを出したりします。また、アンバサダーの配信などでWebサイトを紹介してもらったり、試供品を使ってもらうのであれば、その準備が必要です。
step.5 検証・改善する
例えば、写真を掲載しているランディングページとそうでないページのA/Bテストが実施できます。または、アンバサダーのSNS経由での流入を取得するなどで効果を測定しましょう。
おまけ.スベらないダンドリシート
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アンバサダーに関してよくあるご質問
Q.直接SNSメッセージを送ってもいいですか? |
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A.プロフィールに記載されていることが多いので、それに従ってください。尚、送る際は、引き受けるかどうか、判断ができる程度の情報を盛り込んでおいたほうが賢明です。 |
Q.どうやって探せばいいですか? |
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A.必要に応じて、広告代理店などに相談してください。 |
Q.紹介で爆発的に売上げましたが、続きません |
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A.失注客や既存客に対するフォローの問題です。アンバサダーが使っている、というだけで使い続けるコア層はごく一部です。商品・サービス自体に価値を感じてもらえているかどうか、フォロー体制があるかを確認しましょう。 |
Q.複数任命してもいいですか? |
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A.構いませんが、効果は検証する必要があります。アンバサダー・プログラムのように、ファングループをつくる場合を除き、いたずらに増やすと受け手が混乱するなど、効き目が薄くなっていく可能性があります。 |
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